出生子牛の胎便停滞について紹介【獣医師監修】

出生したばかりの子牛には「胎便停滞」の症状が見られる場合があります。

胎便停滞には適切に対応しないと致死的な結果を招くことがあるため、注意が必要です。

この記事では獣医師の監修のもと、胎便停滞の基礎知識について紹介します。

この記事の監修者

胎便とは

胎便とは、胎子が胎内で摂取した養分や細胞などが形成する消化管内容物です。出生後、子牛は母乳を摂取し、この母乳によって胎便は排出されます。しかし、時に子牛が胎便を排出することができない場合があります。

子牛の胎便停滞とは

子牛の胎便停滞とは、胎便が消化管内に滞留し、排便できなくなる状態のことです。この状態は、生後0~5日ぐらいに哺乳欲がなくなる、ことが一般的な症状として現れます。

胎便停滞の主な理由は、消化管の発育不全や胎便の粘度が高いことなどが挙げられます。これによって消化管内容物の通過が妨げられ、哺乳した乳の貯留が進み、病態が悪化します。



胎便停滞の治療

胎便停滞を治療するには、手指によって直腸内にたまった胎便を排出する方法が一般的です。この操作は1日数回行われます。また、哺乳欲が回復するまで、1~2日程度の絶食期間を設け、その間に等張リンゲル糖液2L/日を皮下注射することが推奨されます。

しかし、胎便停滞に気付かず、哺乳や補液を強引に続けると、致死的な結果を招くことがあります。また、未熟な獣医師は、胎便停滞の存在に気付かずに治療を続け、重大な結果を招くことがあります。

そのため、出生子牛の治療にあたっては、胎便停滞の存在に注意を払い、手指による直腸内検査を行うことが重要です。

胎便停滞を疑ったら獣医師へ相談を

以上が、子牛の胎便停滞に関する情報です。

ただし、この記事で紹介した内容は一般的な情報提供のみを目的としており、獣医師による診断や治療方法の指示には従ってください。

胎便停滞を疑ったら、必ず獣医師へ相談しましょう。

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