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NDFとNFCとは?畜産飼料の炭水化物についてVFA(揮発性脂肪酸)と合わせて解説

  • 2023年8月11日
  • 2023年8月12日
  • 肥育

畜産飼料の炭水化物として「NDF」と「NFC」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

この記事では、NDF(中性デタージェント繊維)とNFC(非繊維性炭水化物)、それからVFA(揮発性脂肪酸)の関係について紹介します。

ルーメン微生物が利用できる炭水化物は「NDF」と「NFC」

ルーメンの中には大量の微生物が住んでいます。そして、このルーメン微生物の餌(エネルギー源)になるのが炭水化物の「NDF」と「NFC」です。

NDFとは発酵消化に時間がかかる炭水化物

NDF(Neutral Detergent Fiber|中性デタージェント繊維)は、発酵消化に時間がかかる炭水化物です。

稲わらや乾草など、いわゆる粗飼料にたくさん含まれている「繊維」が、NDFです。



NFCとは発酵消化が早い炭水化物

NFC(Non Fiber Carbohydrate|非繊維性炭水化物)は、その名の通り「繊維ではない」炭水化物です。繊維ではないため、発光消化はNDFよりも早いと言われています。

麦やとうもろこしなどに含まれている「デンプン」や「糖」は、NFCに分類されます。

ルーメン微生物が炭水化物を利用した残り物がVFA(揮発性脂肪酸)

「NDF」と「NFC」をルーメン微生物が利用した残り物が、VFA(揮発性脂肪酸)です。VFAは酢酸、酪酸、プロピオン酸が代表例として挙げられます。

VFAはルーメン内で生成され、そのままルーメンから吸収されます。この吸収されたVFAは、牛のエネルギー源となりますから非常に重要です。

なお、このVFAがルーメンからうまく吸収されず、ルーメン内に「VFA」や「VFAの作りかけ(乳酸など)」が増えすぎると、ルーメン内は酸性に傾きます。(いわゆるルーメンアシドーシスになってしまう原因の1つです)

NDFとNFCは両方VFAになる

NDFとNFCは両方VFAになります。

VFAは牛のエネルギーになりますから重要な物質です。

しかし、ルーメン内に蓄積するとルーメンアシドーシスの原因になってしまいますから、ルーメンがVFAを吸収する速度に合わせたバランスが重要ということになります。

合わせて読みたい>>ルーメンアシドーシスの原因と対策を解説

NFCはルーメン微生物のエネルギーとしても重要

NFCはVFAとなって牛のエネルギー源になるだけではなく、ルーメン微生物のエネルギーにもなります。

ルーメン微生物はNFCをエネルギー源とし、ルーメン内の発酵によってアンモニアに分解されるDIP(分解性タンパク質)を、菌体タンパク質に変えてくれます。

合わせて読みたい>>畜産飼料中の粗タンパク質(CP)とは

ルーメン内(牛の体内)にアンモニアが増えれば、肝臓に負担をかけたり、肉色を悪化させたりする原因になりますから、NFCとDIPのバランスをみて給与することが重要です。

合わせて読みたい>>配合飼料に記載されているタンパク質の種類を解説

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